LTEとは?にお応えするページ
LTEとは
Long Term Evolutionの頭文字を取った略語です。
人口希薄地帯や、物理的にブロードバンド利用が困難な地域で、高速モバイルデータ通信を実現するシステム・規格の事です。
よく比較されるものにWiMAXがあります。
WiMAX(2+含む)
モバイルデータ通信の3G回線(いままでの音声通話/データ通信)よりも高速で日本ではUQ WiMAXが提供しています。
定義上は3.9G(4Gとも呼ばれてます)
LTE
LTEも同じく3G回線を高速化したデータ通信規格で、第4世代(4G)に引き継ぐ為の中間技術とされ、3.9Gとされていました。
WiMAXとLTEは厳密には3.9Gですが、2010/12に国際電気通信連合がLTEに対して4Gと称する事を認可した為、一般的に4Gとなっています。
WiMAXも従来の3G回線と比較すれば充分なほど速いのですが、LTEはそれを凌駕するといわれています。
ですので、世界の潮流はLTEへ向かっています。
日本ではNTTによって2004年に「Super3G」という名前で開発が進み、2010年にXi(クロッシィ)というサービスをスタートさせていますが、インフラの関係で、世界と比較すると出遅れています。
WiMAXとLTEの違い・比較はこちらで詳しく解説しています。
LTE、WiMAX、3Gの概略図
簡単な図にするとLTEもWiMAXも3Gも同じようなものです。
ではなぜ、LTEのほうが速度が速いのかというと...
車に例えると、「LTEは2車線でWiMAXは1車線だから」です。
周波数帯を車線に例えていますが、
LTEは「周波数分割復信(FDD)」でWiMAXは「時分割復信(TDD)」になっています。
LTEは周波数帯を上りと下り別々にしているので送受信が同時に行えますしスムーズになるというわけです。
ただ....
2車線だからといって、混雑しないわけではなく、周囲に同じ周波数帯を使う人が多ければスピードが落ちる事もあります。
ですので、必ずWiMAXよりLTEのほうが速いというわけではありません。
「同じような条件下で、理論上はLTEのほうが速い」ということです。
LTE 異なる2つの規格
LTEには「音声通信を前提としたFDD-LTE」と「データ通信を前提としたTD-LTE」の2つの規格があります。
周波数分割復信方式がFDD
時分割復信方式がTDD
FDD-LTEは通話に必要な「上り」「下り」の同時通信(会話)を可能にする為に、上り下りそれぞれに2車線を用意した帯域になります。
一方TD-LTEはデータ通信(一般的にはWEB閲覧など)が前提なので下りを3車線、上りを1車線にすることで混雑を防ぎ、スピードを確保しています。
WiMAXもTDD方式なので混同しそうですね...
LTE(2車線)の中で受信速度を高める為にTDD方式を採用しているという事です。
日本のキャリア各社はFDD-LTEの採用が主流となっていますが、音声通信のみであれば従来の3G回線でも使えていたわけですし、ユーザーニーズを考えればTD-LTEが必然のサービスで、今後推される傾向にあるようです。
そんな高速モバイル通信LTEですが、デメリットもあります。
次ページではLTEのメリットとデメリットをご紹介します。
次ページ> LTEのメリットとデメリット
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